「背中を丸めてカートを押すようにはなりたくない。」その言葉が教えてくれたこと。
「腰が痛いんです。」
「膝が痛くて…。」
アビリティには、このようなお悩みを抱えた方が多く来られます。
筋トレで痛くなった。
ヨガで痛くなった。
仕事で痛くなった。
数年前からちょっとした痛みがあった。
痛くなるきっかけは、人それぞれです。
昔に比べると、痛みを改善する上での「運動」の重要性は、少しずつ認知されてきている印象があります。
ただ、痛みを治そうと思ったときの自然な流れとして、最初に整形外科や整骨院、整体を選ぶ方がほとんどです。
もちろん、それで良くなる方もいます。
一方で、「通ってもなかなか良くならなかった」という方も少なくありません。
そんな中で、「身体を動かす」という選択をすることは、とてもすごいことだと思います。
多くの場合、痛みがあると「治療院へ行く」か、「何もしない」という選択になります。
もちろん、お医者さんから運動やストレッチをすすめられることもあると思います。
ただ、これまでお客様の話を聞いていると、
「何をすればいいのかまでは教えてもらえなかった。」
という声をよく耳にします。
だから、やらないのではなく、「やれない」。
そんな状況になってしまうこともあります。
(患者さんが悪いというより、運動を具体的に伝える仕組みの問題なのかもしれません。)
それでも、どうにか運動を始めたり、続けたりする人もいます。
そして実際に良くなる方もいれば、思うように変われなかった方もいます。
こうした背景があるからこそ、お客様の話を聞くことはとても大切だと感じています。
・どういう背景があったのか。
・どういう流れで運動という選択肢にたどり着いたのか。
・なぜ、痛みを治したいと思ったのか。
……とは言っても、僕自身、まだ人の話を完璧に聴けるわけではありません。
相性がいい人もいれば、そうではない人もいます。笑
ちなみに、10回に1回くらいは奥さんの話をちゃんと聞けていません。笑
反省です!
少し話が逸れてしまいましたが、今回の本題は、
「なぜ、運動という選択肢を選んだのか。」
ということです。
すごーく簡単に言えば、
腰痛を改善するために体幹や柔軟性を高める。
膝痛を改善するために足腰の筋力をつける。
そういった目的で運動を行います。
でも、話を聞いていると、時々こんな言葉を耳にすることがあります。
「背中を丸めてカートを押すような姿勢にはなりたくないんです。」
※姿勢の変化には、病気やケガなどさまざまな原因があります。今回の内容は、日常生活や年齢とともに起こる身体の変化について書いています。
最初にこの言葉を聞いたときは、「姿勢を良くしたい」という意味だと思っていました。
でも、何人かの方から似たような話を聞くうちに、少し違うのではないかと感じるようになりました。
ある方は、ショーウィンドウや窓ガラスに映った自分の姿を見て、
「思っていたより背中が丸くなっていた。」
と話してくださいました。
また別の方は、
「自分ではもっとシャキッと歩いていると思っていた。」
と笑いながら話されていました。
こうした言葉を聞いていると、「痛みを改善したい」「姿勢を良くしたい」ということだけではなく、
「このまま年齢とともに身体が衰えていくのではないか。」
そんな不安が隠れているように感じます。
「手術をした人が、結局あまり良くなっていなかったんだよね。」
「同年代の人の姿勢がすごく崩れていて…。」
「親の身体の状態を見て、自分は大丈夫かなと思った。」
そんな話を聞いたこともあります。
こういった不安は、整形外科や整体だけでは解決できない部分もあります。
筋力や柔軟性だけでなく、体力や気力も含めて、身体全体の力を取り戻していく必要があるのだと思います。
そのためには、やはり運動が欠かせません。
だから僕は、「腰痛を改善すること」や「姿勢を良くすること」は目標ではあっても、目的ではないと思いながら関わっています。
もちろん、決めつけることなく、あらゆる可能性を考えながらです。
痛みが減ることで安心して仕事ができる。
姿勢が整うことで、自信を持って歩ける。
買い物も、旅行も、趣味も、自分らしく楽しめる。
痛みを改善する方法はたくさんあります。
その中でも、「運動」を選んだ理由。
もちろん、いろいろ試しても良くならなかったという背景もあると思います。
それでも運動にたどり着いたのは、痛みだけではない不安を解消したいという思いや、自分が思い描く未来を叶えたいという気持ちがあるからなのかもしれません。
あなたにとっての最高のストーリーと、最悪のストーリーはどんなものでしょうか。
機会があれば、ぜひ聞かせてください。
