仰向けに寝ると片方のお尻が痛いのはなぜ?
「仰向けで寝ると片方のお尻が痛くなります。」
このようなご質問をいただきました。
寝るときの痛みは、お尻だけではありません。
腰が痛くなる人もいれば、背中が痛くなる人もいます。
今回は、お尻が痛くなる理由と、その対策について考えていきたいと思います。
まずは痛い場所を確認します
「お尻が痛い」といっても、お尻は広い範囲があります。
そのため、まずはどこが痛いのかを確認することが大切です。
例えば、
- お尻の外側
- 尾てい骨
- お尻の奥
など、場所によって考えられる原因は変わってきます。
今回の方は、尾てい骨ではなく、お尻の中央あたりの奥が痛い状態でした。
次に、どんな痛みなのかを確認します
痛みの種類も大切なヒントになります。
例えば、
- ピリピリ・チクチクする痛みなら神経が関係している可能性
- だる重い感じや、ほぐしたくなるような痛みなら筋肉が関係している可能性
があります。
もし神経の影響なら、お尻ではなく腰(腰の関節)に原因がある可能性があります。
一方で神経的な痛みではない場合は、お尻そのものや股関節周辺の筋肉に原因があるかもしれません。
今回の姿勢を確認すると…
今回は姿勢も確認できたので、気になった点を簡単にまとめます。
姿勢
- 反り腰(腰が固まっている)
- 骨盤の歪み(反りとねじれ)
- 股関節の歪み(骨盤との位置関係)
筋肉の状態
- 腹筋が働いていない
- 腰の筋肉が固まっている
- お尻と足の付け根の筋肉が働いていない
動き
その結果、
- 腰を丸めにくい
- 骨盤を動かしづらい
- 股関節が正しく動かない
という状態になっていました。
このような状態では、
- 前屈が苦手
- 股関節が痛くなる
- 首の不調につながる
など、さまざまな影響が出る可能性があります。
ただ、今回は**「仰向けでお尻が痛い」**ことがテーマです。
最優先は腹筋を働かせること
姿勢・筋肉・動き方を確認した結果、今回の最優先は
「腹筋を働かせること」
だと考えました。
理由は3つあります。
① 骨盤を整えるため
骨盤の位置を整えるには腹筋の働きが必要です。
② 股関節を整えるため
股関節を正しく動かすためにも腹筋が必要になります。
③ 腰を使いすぎるクセがあるため
今回の姿勢では、お腹よりも腰を使うクセが強くなっていました。
反り腰にもいろいろなタイプがあります
「反り腰」といっても原因は一つではありません。
例えば、
- 背中を反らせすぎている
- 胸を張りすぎている
- 太ももの筋肉のバランス
- 前重心になっている
など、さまざまです。
今回は、その中でも
腰の筋肉が固まっているタイプ
でした。
腰が強いわけではありません
ここで誤解してほしくないのが、
腰の筋肉が頑張っている=腰が強い
ということではありません。
今回の方は、
身長に対して体重が軽く、体脂肪率も低めでした。
さらに姿勢や身体の使い方、お話を伺った内容も含めて考えると、
お腹も腰も筋力そのものは弱い方だと思われます。
つまり、
筋力が強いから腰を使っているのではなく、
腹筋が働きにくいため、その代わりに腰が頑張り続けている
という状態だったと考えました。
なぜ寝ると痛くなるの?
立ったり座ったりしているときは、重力に対抗するためにたくさんの筋肉が働いています。
一方、寝ると身体を支える必要がほとんどなくなるため、自然と力が抜けた状態になります。
しかし今回は、
腰の筋肉が固まっているため、
仰向けになっても腰の力が抜けません。
その影響で、
骨盤や股関節も、仰向けに適した自然な位置になれなくなっていました。
今回の対策
今回の場合は、
腹筋を働かせて、腰の筋肉の緊張をリセットすること
が大切だと考えました。
骨盤の歪みは股関節に影響します。
そして、腹筋や腰の状態は骨盤に影響します。
このつながりを考えると、まず腹筋を働かせることが優先になります。
おすすめの運動
最後に、今回の方にも効果があった運動をご紹介します。

- 仰向けになって膝を立てる
- 腰を床に軽く当てる
- そのまま深呼吸する
- お腹を膨らませたり、へこませたりする必要はありません
- 「軽く」腰を床につけたまま深呼吸を繰り返す
- 20回ほど行います
腰を強く押し付ける必要はありません。
まずは腹筋が自然に働き、腰の力が少しずつ抜けてくる感覚を目安に続けてみてください。
