肩関節周囲炎(四十肩・五十肩)の原因と和らげ方
■ 四十肩・五十肩かな?と思った方へ
・病院で「肩関節周囲炎(四十肩・五十肩)」と診断された方
・「最近肩が痛いけど、これって四十肩?」と気になっている方
この記事では、肩関節周囲炎(四十肩・五十肩)の予防と、時期ごとの適切な対応をわかりやすくまとめます。
※診断は必ず医療機関で受けてください。
■ 四十肩・五十肩には「3つの時期」がある
肩関節周囲炎は、次の3つの時期に分かれて経過します。
1)炎症期(とにかく痛い時期)
・夜間痛が強い
・肩を動かすと鋭い痛み
・安静にしていてもジンジンする
2)拘縮期(固まって動きにくい時期)
・痛みは少し落ち着く
・痛くない動きが出てくる
・腕が思うように上がらない
3)回復期(痛みが引いていく時期)
・日常の痛みがほぼなくなる
・動きがまだ硬い
・完全復帰にはもう少し慣らしが必要
■ よくある悪化パターン
現場で特に多いケースを紹介します。
● ① 軽い痛みを放置していたら、突然動かなくなった
「なんか違和感がある?」程度でも、実は炎症期に入る前かもしれません。
そのまま放置すると、本格的な炎症期へ進みやすいです。
● ② 左肩が治ったと思ったら、今度は右肩が痛くなった
片側をかばうことで反対側に負担がかかり、痛みが連鎖するケースです。
パーソナルの現場ではよくあるパターンです。
放置したことが直接の原因とは言えませんが、肩に負担が偏る“根本要因”が残っていることが多いです。
■ なぜ四十肩・五十肩になるのか?
肩は1つの関節に見えて、実際には5つの関節が連動して働いています。
そのうち、四十肩になる部分はよく動く構造をしています。
そのため、無意識に動かしすぎて炎症を起こすことが原因のひとつです。
例えるなら、
5人でやる仕事を1人に押しつけ続けている状態です。
だから肩に違和感が出てきたら、
負担を減らすために他の4人(周囲の筋肉や関節)にも仕事をさせる必要があります。
そこで重要になるのが
・腹筋
・背筋
・胸まわりの筋肉
の軽いトレーニングやストレッチです。
「肩と関係ないのでは?」と思うかもしれませんが、肩の負担を分散するためにはとても大事なポイントです。
ここまでが予防のお話です。
ここからは、診断後の“時期別ケア”です。
■ 炎症期に注意すべきこと
強い痛みがある時期は、無理に動かすと悪化します。
この時期の目的は、動かすことではなく守ることです。
・痛い方向を避ける
・負担の少ない姿勢で休む
個人差がありますが、数日〜数週間で落ち着くと言われています。
■ 拘縮期にやるべきこと
痛みが落ち着き、「動かせそう」と感じ始める段階です。
大切なのは、痛くない範囲でやさしく動かすこと。
・肩甲骨の軽い運動
・呼吸と合わせたゆっくりした動き
・背骨や肋骨を大きくしない範囲で整える動作
ここでは刺激より「慣らす」ことが目的です。
■ 回復期にやるべきこと
日常生活での痛みが減ってきたら、
少しずつ可動域を広げる練習に移ります。
・軽い筋トレ
・腹筋・背筋など全身の運動
・肩甲骨のスムーズな動き作り
肩だけではなく全身で動きを作ることが、再発予防にもつながります。
■ まとめ
四十肩・五十肩は、時期によってやるべきことが全く変わります。
・炎症期 → 無理に動かさない
・拘縮期 → 痛くない範囲で優しく動かす
・回復期 → 軽い全身運動で整えていく
焦らず、今の肩の状態に合ったケアを続けていけば、必ずラクになっていきます。

